2010年08月28日

ノイタミナアニメ原作本・小説歴代作品リスト

[連続ドラマのようなアニメ]をコンセプトに設立したフジテレビ深夜アニメ枠・ノイタミナ。
意味は、従来のテレビアニメの常識を覆したいという思いから
「ANIMATION」を逆さに読み「NOITAMINA」と名付け、
普段アニメを観ない大人にも楽しめる作品作りを追求している。

原作に少女マンガや文芸小説が多く、概ね忠実にアニメ化しているのが特徴。
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全24話…『ハチミツとクローバー』 (原作・羽海野チカの漫画『ハチミツとクローバー 全10巻セット』)
全12話…『パラダイスキス』 (原作・矢沢あいの漫画『PARADISE KISS 全5巻セット』)
全11話…『怪 ~ayakashi~』 (原作・怪談「四谷怪談」「天守物語」「化猫」)
全11話…『獣王星』 (原作・樹なつみのまんが『獣王星 全3巻セット』)
全12話…『ハチミツとクローバーII』 (原作・羽海野チカの漫画『ハチミツとクローバー 全10巻セット』)
全11話…『働きマン』 (原作・安野モヨコのマンガ『働きマン 1~最新巻セット』)
全23話…『のだめカンタービレ』 (原作・二ノ宮知子の漫画『のだめカンタービレ 1-24巻セット』)
全12話…『モノノ怪』 (原作・怪談)
全11話…『もやしもん』 (原作・石川雅之の漫画『もやしもん 1~最新巻セット』)
全11話…『墓場鬼太郎』 (原作・水木しげるの漫画『墓場の鬼太郎 1~最新巻セット』)

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全12話…『図書館戦争』 (原作・有川浩のライトノベル『図書館戦争シリーズ』)
     漫画家・弓きいろによる少女マンガ版『図書館戦争LOVE&WAR
全12話…『アンティーク』 (原作・よしながふみの漫画『西洋骨董洋菓子店 全4巻セット』)
全11話…『のだめカンタ-ビレ 巴里編』 (原作・二ノ宮知子の漫画『のだめカンタービレ 1-24巻セット』)
全11話…『源氏物語千年紀 Genji』 (アニメオリジナル作品。監督・出崎統)
     当初予定の原作・大和和紀の漫画『あさきゆめみし 全7巻セット』 原作者権利引き上げ
全11話…『東のエデン』 (アニメオリジナル。原作脚本監督・神山健治、キャラクター原案・羽海野チカ)
     監督書き下ろし小説版『小説 東のエデン』&『小説 東のエデン 劇場版
     フィルムコミック版『フィルムコミック 東のエデン』&『フィルムコミック 東のエデン 劇場版
     テレビアニメ終了後2度のアニメ映画版をもって完結
     『東のエデン 劇場版I The King of Eden』&『東のエデン 劇場版II Paradise Lost
全11話…『東京マグニチュード8.0』 (アニメオリジナル作品。監督・橘正紀、脚本・高橋ナツコ)
     脚本家による小説版『東京マグニチュード8.0 〜悠貴と星の砂〜
     フィルムコミック版『フィルムコミック 東京マグニチュード8.0
全11話…『空中ブランコ』 (原作・奥田英朗の一般文芸『空中ブランコ』)
全11話…『のだめカンタ-ビレ フィナーレ』 (原作・二ノ宮知子の漫画『のだめカンタービレ 1-24巻』)
全11話…『四畳半神話大系』 (原作・森見登美彦の娯楽小説『四畳半神話大系』)
全12話…『さらい屋五葉』 (原作・オノ・ナツメの漫画『さらい屋五葉 1~最新巻セット』)

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放送中…『ドラマ「もやしもん」』 (原作・石川雅之の漫画『もやしもん 1~最新巻セット』)
放送中…『屍鬼』 (原作・小野不由美、藤崎竜の漫画『屍鬼』) 読み:しき
予定 …『海月姫』 (原作・東村アキコの漫画『海月姫』)読み:くらげ姫
予定 …『フラクタル』 (アニメオリジナル作品。監督・山本寛、ストーリー原案・東浩紀)

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 ※一部の地域においてテレビ放送時にノイタミナ冠表示はされていない様です。


ノイタミナが1時間枠になる前に存在した深夜アニメ姉妹枠NOISEの全3作品
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全22話…『ミチコとハッチン』 (アニメオリジナル。監督・山本沙代、音楽プロデューサー・渡辺信一郎)
全11話…『リストランテ・パラディーゾ』 (原作・オノ・ナツメの漫画『リストランテ・パラディーゾ』&続編『GENTE』)
全11話…『青い花』 (原作・志村貴子の漫画『青い花』)
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全作品の原作の感想・レビューをしていく予定です。

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2010年08月26日

キネマ旬報ベストテン受賞・原恵一のブックガイド(アニメ映画『カラフル』監督)感想

国内で最も歴史ある映画賞、キネマ旬報ベストテンを受賞。
アニメ映画監督としては80年を超える歴史の中で史上3人目になる原恵一。

今までに受賞した錚々たるアニメ映画監督は以下の通り。
受賞順 監督名 受賞作品
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1人目 宮崎駿 『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便
          『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』(/アニメ制作会社スタジオジブリ制作)
2人目 高畑勲 『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』(/スタジオジブリ制作)
3人目 原恵一 『河童のクゥと夏休み』(/シンエイ動画制作)
4人目 細田守 『サマーウォーズ』(/マッドハウス制作)
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以前に、原恵一監督が手がけたアニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』が
草g剛(草なぎ剛)、新垣結衣、武井証主演・山崎貴監督で『BALLAD 名もなき恋のうた』と改題して
実写映画化され、人気冷めやらないなか
今度は、直木賞受賞作家・森絵都の児童文学小説『カラフル (フォア文庫)』を原作にした
アニメ映画を手がけられました。(/サンライズ制作)

ブックガイドによれば、原恵一のおすすめするアニメ作品は、
テレビアニメ『ガンバの冒険』(出崎統監督)
劇場アニメ 『人狼 JIN-ROH』(沖浦啓之監督)

私は原恵一監督作品の『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
(通称・大人帝国)が大好きなので、期待しています。
映画カラフルは先週8月21日より劇場公開中です。

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【訃報・追記】
別のアニメーション映画監督になりますが、先日8月24日に今敏監督が永眠されました。
ご冥福をお祈りいたします。(※作家・今野敏とは別人です。)
<代表作:『東京ゴッドファーザーズ』『千年女優』『パプリカ』『パーフェクトブルー』『妄想代理人』>

スタジオジブリ作品の『おもひでぽろぽろ』が舞台化決定いたしました。
朝海ひかる、杜けあき、三重野葵主演、栗山民也演出になります。


カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)

  • 作者: 森 絵都
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/09/04
  • メディア: 文庫




アニメーション監督 原恵一

アニメーション監督 原恵一

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2005/07/01
  • メディア: 単行本



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2010年08月22日

メフィスト賞受賞・西尾維新のライトノベル『デスノート』感想

週刊少年ジャンプ連載の人気まんが『DEATH NOTE (デスノート)』を
西尾維新がミステリー要素を組み込んでノベライズ。
イラストレーターは原作者・小畑健の書き下ろしになります。

あらすじは、
「これはLの伝説<ノート>であり、僕の遺書<ノート>だ。
ロサンゼルスを震撼させる連続殺人事件に、Lと南空ナオミが挑む!」

原作の漫画、藤原竜也・松山ケンイチ・瀬戸朝香主演、金子修介監督の『実写映画版
TVアニメ版』で事件名だけ触れられている
ロサンゼルスBB連続殺人事件の真相が明らかに。
時系列的には原作の主人公・夜神月が活動を開始する前の前日談になります。

ミステリー要素を混ぜて、とありますが頭を悩ませる程度ではなく
登場人物たちの台詞のかけあい、言葉遊びを楽しむ、キャラクター小説になります。
(Lが少女マンガ『赤ずきんチャチャ』の魅力を作中、熱弁したりします。)

あとがきに、
「サブタイトルを当初の予定では、Lにメロメロ!≠ノする気でしたが、
 現場の空気が思ったより真面目な雰囲気なので、事件名に変更しました」とある位です。

また、作者は人の名前を忘れるのが得意といえるレベルの為、
‘死のノートはいらないから、死神の目が欲しい’そうです
 死のノート=作中、重要なキー。このノートに名前を書かれた人物は例外なく死ぬ。

一度目の読書の時は、笑いが洩れてしまうと思いますのでご注意下さい。

余談ですが、文芸情報雑誌『活字倶楽部 2009年 06月号』での
西尾維新大特集・作者本人解説付き全作品ガイドはインタビューもありで参考になります。


DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/08/01
  • メディア: 単行本



posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 10:40| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

英国作家・ジョージ・オーウェルの寓話小説『動物農場』感想

1984年』『動物農場』で知られる世界的著名作家ジョージ・オーウェル。
上記2作品ともに全体主義・社会主義風刺に満ちたディストピア小説になります。

あらすじは、
「人間たちにいいようにされている農場の動物たちが反乱を起こした。
 老豚をリーダーにした動物たちは、人間を追放し、
 すべての動物が平等な@搗z社会を建設する。
 しかし、指導者となった豚たちは権力を欲しいままにし、
 動物たちは前よりもひどい生活に苦しむことになる。」
ロシア革命を風刺し、社会主義的ファシズムを痛撃する二十世紀のイソップ物語。
登場する擬人化された動物たちは、
それぞれ現実に存在した政治家になぞらえて読み解くことができると言われています。

感想は、小林多喜二の『蟹工船・党生活者』と連続で読書するのはお控え下さい。
(登場人物の雄馬)ボクサーの最後に憂鬱さを感じずにはいられません。
同士諸君の命は、
(独裁者となる豚)ナポレオン様の物であり、ナポレオン様の為に使い、ナポレオン様の為に死ね。
心理描写が秀逸なことも重なり、使い捨てや格差社会の本質が見事に表現されてると感じます。

「すべての動物は平等である。
 しかし、ある動物は、ほかのものよりももっと平等である。」
後に農場内で標語となるこの言葉が、体制管理のすべてを物語る様で気に入りました。

また、イギリス初の長編アニメーション映画の原作に選ばれました。1954年公開。
日本では、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーレーベルの一作品として劇場公開されました。

映場版のキャッチコピーは、歴史は繰り返す。支配する者とされる者。
 その構造は変わらない、ただ……今、豚は太っていない。

コピーライターはスタジオジブリのアニメ映画監督・宮崎駿さんです。
劇場公開時、ワーキングプアの問題が喧騒されていました。

比較としては、映画は原作にほぼ忠実に作られています。
しかし、ラストは完全に別な仕上げになっています。
原作では救いのないバッドエンド、ですが映画版は救いも持たせたハッピーエンド。
この点は、『1984年』とこちらを映像化した『未来世紀ブラジル』と同じです。

現在、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーでは、
ルーシー・モード・モンゴメリ原作、高畑勲監督
映画「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」を劇場公開中です。


動物農場 (角川文庫)

動物農場 (角川文庫)

  • 作者: ジョージ・オーウェル
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1995/05
  • メディア: ペーパーバック




動物農場 [DVD]

動物農場 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
  • メディア: DVD




posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 01:55| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月15日

星雲賞受賞・火浦功のライトノベル『未来放浪カルディーン』感想

火浦功が連載している自虐的エッセイ
 「未来放浪カルディーン通信Z
  カルディーンの小説原稿が載らないときでも、ちょっぴりお得な気分になれるエッセイ」
遅筆ぶりをネタに昇華させた作品です。

1回限りの企画ページだった予定が、小説原稿が間に合わず
2005年から実に丸5年の長期連載となってしまったエッセイになります。
今回、掲載雑誌では最終話を迎えました。

この掲載雑誌主催の新人賞からデビューした主な作家は以下の通り。
作家名  刊行デビュー作品名
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冲方丁 『黒い季節』←本屋大賞・吉川英治文学新人賞受賞作家
 (人気を受けて、『新装版単行本版』・『角川文庫版』が再刊行されました。)
三雲岳斗『コールド・ゲヘナ』←日本SF大賞受賞作家
岩井恭平『消閑の挑戦者―パーフェクト・キング』←日本SF新人賞受賞作家
谷川流 『涼宮ハルヒの憂鬱
 (人気を受けて、角川書店の児童文学レーベル『角川つばさ文庫版』が再刊行。
 『アニメ化』、『スピンオフアニメ 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろ~んちゅるやさん
 『アニメ映画化』
 『マンガ化』、『スピンオフマンガ 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱
 『スピンオフマンガ 長門有希ちゃんの消失』、『スピンオフマンガ にょろーんちゅるやさん
 『ゲーム化』されました。)
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ライトノベル文芸雑誌『ザ・スニーカー』
(角川書店の角川スニーカー文庫母体誌。スニーカー大賞主催)
今回は通算100号を記念して回顧記念特集を大々的にしていました。

特集名は「ザ・スニーカー、17年の歩み」
17年前の1993年大衆文学誌『野生時代』の増刊として創刊されました。
ライトノベルの一つのルーツは娯楽小説誌から派生しました。

第1号は「未来放浪ガルディーン大特集 ぐわんばれ、火浦功!」
第2号は「田中芳樹大特集、アルスラーン戦記はこうして創られた!」
第3号は「水野良大特集 さよなら、ロードス島戦記
以降、「友野詳大特集」、「竹河聖大特集」、「中村うさぎ大特集」、「あかほりさとる大特集」
 「ロードス島伝説特集」、「創刊2周年記念特集」、
 「漂流伝説クリスタニア (電撃文庫)スレイヤーズ(富士見ファンタジア文庫)特集」
 「フォーチュン・クエスト新装版(電撃文庫)特集」
 「蘇える!横溝正史大特集」、「冴木忍&神坂一大特集」
と続いていきました。

「スレイヤーズ」とか他レーベルの作品なのに特集されています。
電撃文庫も富士見ファンタジア文庫も角川スニーカー文庫も
‘角川グループ’の文庫レーベルで編集部署が違うだけだから可能なのでしょう。

余談ですが、この雑誌が主催したスニーカー大賞の第一回が
先日、本屋大賞を受賞した沖方丁になります。
(雑誌初掲載では、アニメ映画監督の梅津康臣がイラストレーターでした)

また、通巻100号を記念して2冊のアンソロジーが発売されました。
両作品とも雑誌掲載した後に、文庫収録されていなかった短編を纏めた作りになっています。
S BLUE ザ・スニーカー100号記念アンソロジー (角川スニーカー文庫)
執筆者 水野良,谷川流,十文字青,長谷敏司,日日日,火浦功,いとうのいぢ
S RED ザ・スニーカー100号記念アンソロジー (角川スニーカー文庫)
執筆者 吉田直,安井健太郎,三田誠,岩井恭平,林トモアキ,冲方丁,森岡浩之

一意見、
火浦功について書いたので一言。
森岡浩之、火浦功を見習ってどうするんです。
星界シリーズの『星界の戦旗X』はいつになったら出るんですか。


the Sneaker (ザ・スニーカー) 2010年 08月号 [雑誌]

the Sneaker (ザ・スニーカー) 2010年 08月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2010/06/30
  • メディア: 雑誌




posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月13日

山本賞候補・橋本紡のライトノベル『書を捨てよう。キスをしよう。』感想

橋本紡が連載しているエッセイ‘スペシャルエッセイ’の一編。
今回は‘書を捨てよう。キスをしよう。’と副主題がついて
一つの小説としても読める体裁になっていました。

この雑誌では、橋本紡・紅玉いづき・竹宮ゆゆこの連載を楽しみに読んでいます。
(紅玉いづき 代表作『ミミズクと夜の王』、竹宮ゆゆこ 代表作『とらドラ!』)

あらすじは、
住んでいる部屋が手狭になってきたので、私は同居人とともに引っ越すことにした。
ただ、問題が一つある。
私と同居人の本棚には本が凄い量、集積されているのだ。
悲しいがこの本全部を新居へ持っていくことは出来ない。

感想としましては、作中の一節

「吐き捨てて、僕は家人を抱き寄せた。
 本を読むことは大切だし、おもしろいけれど、それよりも誰かと触れ合おう。
 手を繋ごう。キスをしよう。
 本の百倍くらい……いや、一万倍くらい、女の子の唇はすばらしいんだぜ。
 諸君、本を捨てよう。キスをしよう。」
が気に入りました。石田衣良が好きな人にもおすすめする文体です。

余談になりますが、
この著者のライトノベル作品で先日まで
池松壮亮・忽那汐里・大泉洋主演、深川栄洋監督で実写映画が公開された
 『映画 半分の月がのぼる空』は12月2日DVDセル・レンタル開始に決まりました。

劇場公開にあわせ、完全版として単行本版が上下巻で再刊行されました。
 『半分の月がのぼる空〈上〉』・『半分の月がのぼる空〈下〉


電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2010年 07月号 [雑誌]

電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2010年 07月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/06/10
  • メディア: 雑誌




posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月12日

児童文学作家・中川李枝子のポエム『となりのトトロ』感想

いやいやえん』『ぐりとぐら』などを手掛ける中川李枝子によるポエム。
原作者、アニメ制作会社スタジオジブリの宮崎駿さんからのオファーで実現した、
「中川李枝子 詩・宮崎駿 絵」と豪華な競演作品です。

ポエムと区分されており、
一つのストーリーとして書かれていますので、大型絵本として楽しめます。
韻を踏んでいて読み心地もよく、小さいお子さんは何度も読み返すのではないでしょうか。

また、小学校の運動会でもよく流れる
映画版オープニングテーマ<さんぽ>の作詞も中川李枝子によるものです。

アニメ映画版のキャッチコピーは、このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。

余談ですがアニメ映画は、封切り前の広告代理店などマスコミ関係者への説明で 
「スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』の様な作品です」
と販促宣伝した、とスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫が著書『映画道楽』で述べています。


となりのトトロ

となりのトトロ

  • 作者: 中川 李枝子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1988/02
  • メディア: 単行本



となりのトトロ [DVD]

となりのトトロ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD




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2010年08月08日

直木賞受賞・野坂昭如の大衆文学『火垂るの墓』感想

‘蛍の墓’と間違われますが‘火垂る(ホタルの墓’です。
アニメ制作会社スタジオジブリによる『アニメ映画 火垂るの墓』も有名な作品。
娯楽文芸系の直木賞受賞作品ながら、テーマは戦争・反戦になります。

(但し作中、明確に反戦を訴えているシーンはありません。
 あくまで容赦のない現実の残酷さを見せ付けることに帰結しています。)

あらすじは、
終戦間近の神戸に突然B29の大編隊が襲いかかった。
清太と節子の兄妹は空襲の混乱の中、母親を亡くし、家を焼け出される。
路頭に迷った兄妹はやむなく小母の家へ身を寄せることにするが、
そこでも生活が苦しくなるに従って小母とのいさかいが絶えなくなり、清太は家を出る決心をする。
荷物をリヤカーに積み込み、横穴壕でままごとのような二人の新しい生活が始まるが、やがて食糧も尽き…。

アニメ映画版のキャッチコピーは、4歳と14歳で、生きようと思った

感想としては、文章の特異さがとにかく目につきます。
改行・句読点が少なく短編ながらページ数以上の厚みを感じさせる出来になっています。

比較として、アニメ映画は原作に沿ってほぼ忠実に作られています。
しかし数箇所、監督により変更・加筆されているシーンもあり印象的なところとしては、
劇中、重要なキーとして登場する『サクマ式ドロップス』ですが原作では話に絡みません。
節子の遺骨をドロップ缶に納めて身に付けていたという説明が始めにあるだけです。

節子の名シーン‘ドロップとおはじきの件’は、アニメオリジナルの設定になります。
あのシーンで違和感無く感動された方は、高畑勲監督の術中に嵌まったということですね。
(原作者の野坂昭如をして「いや、アニメ、恐るべしですね」と言わしめました。
 こちらはDVDの特典映像にも収録されています。)

余談ですがアニメ映画は、封切り前の広告代理店などマスコミ関係者への説明で 
「ルネ・クレマン監督の映画『禁じられた遊び』の様な作品です」
と販促宣伝した、とスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫が著書『映画道楽』で述べています。

私的には、この作品が好きな方は映画『風が吹くとき』も好まれるのではないかと思います。

人気を受けて、のちに小母をメインにした『実写ドラマ版』『実写映画版』が公開されました。


アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

  • 作者: 野坂 昭如
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/01
  • メディア: 文庫




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2010年08月04日

乱歩賞受賞のライトノベル出身作家の系譜

ライトノベルでデビューした作家が
活動の場を一般文芸に移籍・越境した人は昔からいますが、
一般的な評価を受けているのか……?

気になりましたので、
世間的に評価の高い文学賞を受賞しているライトノベル出身作家をまとめてみました。

この記事は、『ライトノベル出身作家の芥川賞直木賞受賞の系譜━冲方丁がこれに続くか?』に
“乱歩賞”を加筆したことを報告する文章です。

これにより、纏めたのは
 “芥川賞”“直木賞”“三島賞”“山本周五郎賞”“本屋大賞”“大学読書人大賞”“乱歩賞”
の計7賞になります。

posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 08:01| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月02日

直木賞受賞・石田衣良のケータイ小説『ぼくとひかりと園庭で』感想

石田衣良初めてのケータイ小説になります。
 (初出:中日新聞・中日スポーツの携帯サイト「ケータイ小説コーナー」連載小説)

まえがきに
「大人の読者だけでなく、いつか子供たちのために書いてみたいと思っていた。」
と子どもたちへ向けて書いた≠ニありますが、

あらすじとしては、
幼稚園からの友達が、18才になったときナイフを片手に母校の幼稚園に無断侵入し、
3人の子供を刺し殺してしまう……
主人公は彼女と2人、なぜ友達はそんなことをしたのだろうかと
彼の行動履歴を辿りながら事件の真相に近づいていく。

残酷な描写も含みますが
著者はいくつ位の年齢を‘子供たち’と想定して書いたのでしょうか?

この作家は好きですが、この本は人に薦めるほどではなかったです。
私が今までに読んだ著書では、
娼年 (集英社文庫)』・『波のうえの魔術師 (文春文庫)』・『池袋ウエストゲートパークシリーズ
をおすすめします。

余談ですが、
本屋大賞にノミネートされた『植物図鑑』著・有川浩も
初出は別のケータイ小説サイトに連載していたのを纏めた小説です。


ぼくとひかりと園庭で

ぼくとひかりと園庭で

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2005/11/19
  • メディア: 単行本





posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 20:26| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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