2010年08月31日

星雲賞受賞・有川浩のライトノベル『図書館戦争』感想

ライトノベルレーベル「電撃の単行本」から刊行された有川浩の本。
単行本の形態ですが、電撃文庫内レーベルの為「目録・通巻番号・出版社HP内紹介」上、
電撃文庫の1作品扱いとなっております。

この本を単行本で発売する経緯については、『空の中』(メディアワークス版)』のあとがきに詳しい。
担当編集者も電撃文庫の人が続投となっております。

あらすじは、
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として
「メディア良化法」が成立・施行された架空の現代日本を舞台に
メディア良化委員会と不当な検閲から「本」を守ろうとする図書隊員たちの戦いと日常を書いた
エンタメノベル。

シリーズ作品となっており、『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』『図書館革命』の本編4巻。
スピンオフ小説『別冊 図書館戦争T』『別冊 図書館戦争U』の2冊がアニメ化にあわせ刊行されました。

イラストレーターは徒花スクモ。
この本では表情などを想像して楽しめる様に影絵で表現されています。

感想としては、
ディストピアの要素も含まれますが、メインは男性でも楽しめる位の直球ラブコメ小説となっております。
(別冊図書館戦争Tの帯文には、ベタ甘全開。恋愛成分が苦手な方は購入を控えてください。)
登場人物では、[頑な少年]手塚光が一番のお気に入りです。

余談ですが、
文芸情報雑誌『ダヴィンチ』による有川浩特集においての登場キャラクター人気ランキングでは
全作品中、図書館戦争のキャラが1、2位を独占しています。
第1位 [怒れるチビ]堂上篤  特徴:口癖が「アホか貴様は。」主人公の直属の上官
第2位 [笑う正論] 小牧幹久 特徴:笑い上戸

NHKのTV番組「トップランナー」インタビューでも答えられてますが、
旦那様と図書館に赴いた際、実際にある”図書館の自由に関する宣言”に目が留まり、
ここから最も現実にありえない世界観設定を膨らませて書かれました。

実際は、この世界を予言していたかの様なレイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』があります。
アカデミー賞ノミネート・オスカー・ウェルナー主演、フランソワ・トリュフォー監督により
映画化『華氏451』もされています。こちらも面白いので是非見比べてみてください。
 注:マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画『華氏911』とは別作品です。

人気を受け、アニメ制作会社プロダクションIGによってノイタミナ枠でアニメ化されました。
アニメ版』には、『華氏451度』がオマージュとして作中登場いたします。
また、TV放送時フジテレビの表現規制により登場しなかった”中澤毬江”がDVD版には登場します。
規制理由については、『活字倶楽部 2008年 12月号』に著者からの説明があります。

現在は弓きいろの漫画版『図書館戦争LOVE&WAR』が連載中です。

また、同じ単行本形態のライトノベルレーベルとしては、
富士見書房の富士見ファンタジア文庫内レーベル「Style-F(すたいるえふ)」などがあります。

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posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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