2010年07月26日

直木賞受賞・東野圭吾のライトノベル『目指せ乱歩賞!』感想

週刊少年ジャンプ連載マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称・こち亀)
を原作にしたノベライズアンソロジーの1篇になります。

あらすじは、
『主人公・両津勘吉が小説を書けば金になると知る。
聞けば、賞金1000万円の江戸川乱歩賞の締切りは明日までだというではないか。
わしが書けば一番面白いのが出来る、賞金を貰えるも同然ではないか、と
後輩の中川や中川の知人の下読みのプロまで巻き込んで、小説を書き始める』

東野圭吾自身のキャラクターも登場しない、正統派こち亀ワールドが堪能できます。

他のアンソロジー執筆者は以下の通り。
大沢在昌 『幼な馴染み』←直木賞受賞作家
 (新宿鮫 (光文社文庫)シリーズの鮫島警部、青木晶、藪英次が登場するスピンオフ作品)
石田衣良 『池袋⇔亀有エクスプレス』←直木賞受賞作家
 (池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)シリーズの真島誠らが登場するスピンオフ作品)
今野敏  『キング・タイガー』←山本周五郎賞受賞作家
 (コラボなしのオリジナルストーリー)
柴田よしき『一杯の賭け蕎麦─花咲慎一郎、両津勘吉に遭遇す─』←横溝正史賞受賞作家
 (フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)ほか花咲慎一郎が登場するスピンオフ作品)
京極夏彦 『ぬらりひょんの褌』←直木賞受賞作家
 (どすこい。 (集英社文庫)ほかの南極夏彦・謎の老人が登場するスピンオフ作品)
逢坂剛  『決闘、二対三!の巻』←直木賞受賞作家
 (しのびよる月 (集英社文庫)ほか御茶ノ水警察署シリーズの梢田威、斉木斉、五本松小百合、牛袋サトが登場するスピンオフ作品)

計7名の競演になります。
日本推理作家協会監修とクレジットされている通り、
第一線のミステリー作家によるアンソロジーですね。

……ただ、日本推理作家協会クレジットが曲者で、
「こち亀が好きだから」よりも「協会からの依頼仕事」として受けた面があるのでしょう、
作品により、残念ながらこち亀側キャラクターの性格や呼び合い方に強く違和感を覚える作品が私はありました。

全作品読んだ中で、私がお薦めするは
一番は今野敏さん、二番目に石田衣良さんの小説でした。

イラスト・挿絵は原作者・秋本治さんの書き下ろしによるものです。


こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説 (JUMP j BOOKS)

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  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/09/14
  • メディア: 新書




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posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 23:10| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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