2010年09月08日

中国人作家・郭敬明のライトノベル『悲しみは逆流して河になる』感想

中国史上最速で100万部突破した小説『悲しみは逆流して河になる』
作家は「80後」(80年代生まれ)を代表する郭敬明(グォジンミン)。

あらすじ・登場人物紹介は、
斉銘 …主人公。容姿端麗、全国数学コンクールで優勝する頭脳明晰、武道にも秀でる。
    中等部から現在、高校一年生まで毎年上級生下級生を問わず告白の嵐。
昜遥 …斉銘の家の隣に住む幼馴染み。高校へも毎日一緒に登校していて、ランチも一緒。
    同級生の李哲と付き合っている。
林華鳳…昜遥の母親。(昜遥いわく)頭のおかしい人。
    夫と別れてから、昜遥の学費の為生活費の為、体を売る。
斉銘父…元国営企業勤務。四年前退職し、実業家へ転身。現在は大手レストランの経営者。
    二百万元の新居を最近購入する。
斉銘母…教師。新居への夏の引越し明け渡しを心待ちにしている。
    何を話してても、話をそこにもっていくので主婦ネットワークでは裏で嫌われている。

昜遥は生理が遅れていることに気づく。
口に出せない恐れに拉がれ塞ぎ込んでいるところを、斉銘が気にかける。
「買い物、頼まれてくれる。妊娠検査薬」
斉銘は昜遥の為、隣町まで自転車で買いにいく。
昜遥は付き合っている李哲に子供が出来たことを告げにいく。

感想としては、
久しぶりに「中学生日記」を観た様な感じでした。
作中登場人物たちの視点に立ったポエムが多く、矢沢あいの『NANA』の様な印象を受けました。
しかしながら、ケータイ小説のメイ『赤い糸』より明らかに文章力は優れていると思います。
私は、林華鳳が一番人間味が滲み出ていて好きです。

実はこの小説、講談社から「2008年秋、講談社BOX版、ハードカバー版同時刊行予定!」と
告知されてから、2010年9月現在に至るも書籍化されておらず、
日本国内では、ライトノベル文芸誌『ファウスト』に掲載されたのみとなっております。

印税のロイヤリティーなど諸契約の合意に至らなかったのでしょうか。
あるいは、付属のアンケート葉書の人気投票集計で採算ベースに立たないと判断されたのか。

このライトノベル誌に掲載されている他の代表的な作家、作品は以下の通り。
作家名  作品名  イラストレーター
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佐藤友哉『青酸クリームソーダ〈鏡家サーガ〉入門編 (講談社ノベルス)』 笹井一個
筒井康隆『ビアンカ・オーバースタディ』 いとうのいぢ
上遠野浩平『オルガンのバランス』 ウエダバジメ
西尾維新『新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)』 西村キヌ
竜騎士07『[同人ゲーム]うみねこのなく頃に』(ロングインタビュー)

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余談ですが、この著者は
文芸雑誌「最小説」の編集長も自ら務め、米経済誌「Forbes」の全中国優秀経営者賞を受賞
など実業家としても活躍されています。
著者紹介、若者支持の強いあたり日本の‘山田悠介’さんの立位置の作家かと思われます。


ファウスト Vol.7 (2008 SUMMER) (7) (講談社MOOK)

ファウスト Vol.7 (2008 SUMMER) (7) (講談社MOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/08/08
  • メディア: ムック




posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 01:43| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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