2010年09月30日

アニメ映画監督・押井守の新作アニメ『Jetaime』感想

アニメーション映画監督、押井守が先にフランスで公開していた
アニメ映画『Jet‘aime(ジュテーム)』が日本でも公開されました。(アニメ制作会社はプロダクションIG)

この作品は、ロックバンドGLAYからのオファーを受ける形で
ミュージックPVとして製作されながら、その出来の良さから海外の映画祭に出品されました。
その為、上映時間としては短編映画となります。
試写会ではギターのHISASHIさんが押井守監督のファンだったことがきっかけで、
このコラボが実現したとのことです。

観た感想としては、『イノセンス』の様な映像美の作品という印象を受けました。
モチーフとして、人形、犬が登場します。

現在、無料動画サイトGyaOにて「一部先行ダイジェスト」に触れられます。
(閲覧時、先に広告CMが入るので本編とお間違いないようご注意下さい。)
日本でのフル映像については、新作アルバムの特典DVDに収録されるとのことです。
収録曲:「Satellite of love」

余談ですが、他の著名なアニメーション映画監督としては
宮崎駿さんは、CHAGE and ASKA『On Your Mark』のミュージックPV(アニメ製作会社はスタジオジブリ)
(DVDでは『ジブリがいっぱいSPECIALショートショート』に収録されています)
細田守さんは、ルイ・ヴィトンの店頭プロモーションPV『SUPERFLAT MONOGRAM』(東映アニメーション製作)
森本晃司さんは、ケン・イシイ『EXTRA』のミュージックPV(スタジオ4℃制作)を手がけています。

見比べてみるのも楽しいと思います。


GLAY(初回限定盤)(DVD付)

GLAY(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: フォーライフミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2010/10/13
  • メディア: CD




【関連する記事】
posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 20:01| Comment(9) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月27日

アニメ映画監督・宮崎駿のポエム『元気になれそう』感想

アニメーション映画監督である宮崎駿が、
監督作品『魔女の宅急便』のキャクラター達の心情を思い、詩を綴った作品になります。
イラストもアニメ制作会社ジブリのアニメーターが担当されています。

監督作品としての前作『となりのトトロ』は
児童文学作家・中川李枝子さんの手により、『ポエム版』が出版されています。

こちらがとても良い出来でしたので期待して続けて読んだのですが、
餅は餅屋とはよくいったもので、子どもへの読み聞かせる本の作品としては
中川李枝子さんに軍配があがると思います。

余談ですが、元々ジブリで制作されたアニメ映画『魔女の宅急便』は
当初、別のアニメーターが監督を担当されていました。
しかし、『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『火垂るの墓』と
前作が続けて劇場公開時、赤字だった為、
スタジオジブリとして制作できる機会が、資金的に最後の岐路に立ち、
失敗が許されないと途中で宮崎駿に監督が変更された経緯があります。

アニメ制作会社スタジオジブリの内部事情について詳しくは、
プロデューサーであり元代表取締役社長の鈴木敏夫さんの『映画道楽』をご一読下さい。


元気になれそう―映画「魔女の宅急便」より

元気になれそう―映画「魔女の宅急便」より

  • 作者: 宮崎 駿
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1989/07
  • メディア: 単行本




posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 23:40| Comment(1) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月26日

児童文学作家・はやみねかおるのライトノベル『天狗と宿題、幼なじみ』感想

講談社青い鳥文庫など児童文学レーベルでの本の出版が多い、はやみねかおるが
ライトノベルレーベルで発表した小説。
但し、内容的には中高生向けというより小学生向けのライトミステリーかと思います。

あらすじは、
魔法のように「時」を操る、不可能犯罪!
肝試しに挑んだ少年は誰に襲われたか。

話は、小学校6年生の快人〔かいと〕と春奈の2人が
町一番の高齢のチョーロォに、夏の自由研究の課題で昔の話を聞いているうちに
脱線し、子どもの頃不思議な体験をしたという老人の語りから始まります。
肝試し中、怪我をしたチョーロォの友だちの少年マコトは、
「天狗に突き飛ばされた……」というが、当時みんな分からなかったと。
天狗とはどういうことか。話を聞いた春奈は快人を連れて事件解決に乗り出します。 

このミステリに挑む、快人と春奈はお互いに呼び捨てで話し口調は仲の良い兄弟の様でした。
快人は、勉強が好きでゲームなんて時間の無駄とつきあいでしかしない。
家族や周りの友だちからは、「真面目」「堅物」「取っつきにくい」といわれてる男の子。
春奈は、毎日が楽しければいい、と面白いことにしか関心行動を移さない。
霊感が強くて、可愛い、本格推理小説マニアの女の子。快人に好意を寄せています。

感想としては、
ミステリーとしての謎の部分は解決しますが、主人公たちの自己満足になっている気がします。
状況としては事件解決前より悪化してしまったのではないでしょうか。

同著者の『僕と先輩のマジカル・ライフ』とは主人公を同じくするお話です。
ただ、時系列上こちらは2人とも大学生になっています。

また、『「ミステリーの館」へ、ようこそ−名探偵夢水清志郎事件ノート』にもこの2人は登場しています。


殺意の時間割―ミステリ・アンソロジー〈4〉 (角川スニーカー文庫)

殺意の時間割―ミステリ・アンソロジー〈4〉 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 文庫




posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 03:52| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月22日

本屋大賞受賞・恩田陸のライトノベル『水晶の夜、翡翠の朝』感想

恩田陸がライトノベルレーベルで発表した小説。
元々、恩田陸はライトノベル出身作家になります。
デビュー作は新潮社ファンタジーノベルシリーズの一冊『六番目の小夜子
(のちに鈴木杏・栗山千明・山田孝之主演、宮村優子脚本で『NHKドラマ化』もされ
人気を受けて、『単行本版』、『新潮文庫版』が再刊行されました。)

あらすじは、
殺人鬼こそ本格ミステリの主役。
湿原に建つ全寮制の学校。悪意のゲーム「笑いカワセミ」に挑むのは、美貌の少年ヨハン!

劇中、名前が出てくる登場人物は、
・天使のような容貌の主人公、ヨハン
・新しくファミリーに加わった2つ下の少年、ジェイ
・スラリとした長身で長髪、精悍な顔立ちの若い男、校長
・数学の英才教育を受けている眼鏡男子、聖
・螺旋階段での仕掛けで首に針金が巻き付き窒息死しかけた2人目の被害者女子、ミサコ
・いつも1人で演劇の稽古に熱中している無愛想な女子、憂理

舞台は、金持ちだが訳ありの生徒がひっそりと全寮制の贅沢な暮らしをしている。
その内の生徒の1人、ヨハンも退屈を持て余していたが、
童謡「わらいかわせみに話すなよ」の歌詞に見立てた事件が相次いで起きる。
一体、犯人の目的は何なのか。

感想としては、
寮やお茶会がキーということもあり作品の雰囲気として、
萩尾望都の漫画『トーマの心臓』の様なイメージが受けます。
ジャンルとしては、ライトミステリーに分類されると思います。

また、同著者の『麦の海に沈む果実』とは
同じ舞台・登場人物が活躍する世界観を同じくするお話でもあります。
読み終えた上で、人にお薦めしたいそう思わせる内容でした。

のちに、アンソロジー集『青に捧げる悪夢』に再収録されました。


殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉 (角川スニーカー文庫)

殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 文庫






posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 23:37| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月18日

三島賞受賞作家歴代リスト【文学賞】

純文学系文学賞「三島由紀夫賞」の
受賞作家作品一覧─

主催  :新潮文芸振興会(新潮社の外郭団体的位置づけの財団法人)
選考委員:小川洋子、川上弘美、辻原登、平野啓一郎、町田康の5名(2010年9月現在)
賞金  :記念品及び副賞百万円

年1回実施
回(受賞年) 受賞者 受賞作品 掲載誌
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第1回(1988年)高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』 河出書房新社 1988年3月刊
第2回(1989年)大岡玲 『黄昏のストーム・シーディング』 「文學界」 1988年12月号
第3回(1990年)久間十義『世紀末鯨鯢記』 河出書房新社 1990年3月刊
第4回(1991年)佐伯一麦『ア・ルース・ボーイ』 「新潮」 1991年4月号
第5回(1992年)なし   『なし』 なし
第6回(1993年)車谷長吉『鹽壺の匙』 新潮社 1992年10月刊
第6回(1993年)福田和也『日本の家郷』 新潮社 1993年2月刊
第7回(1994年)笙野頼子『二百回忌』 「新潮」 1993年12月号
第8回(1995年)山本昌代『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』 河出書房新社 1994年10月刊
第9回(1996年)松浦寿輝『折口信夫論』 太田出版 1995年6月刊
第10回(1997年)樋口覚 『三絃の誘惑―近代日本精神史覚え書』 人文書院 1996年12月刊

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第11回(1998年)小林恭二『カブキの日』 「群像」 1998年4月号
第12回(1999年)鈴木清剛『ロックンロールミシン』 河出書房新社 1998年6月刊
第12回(1999年)堀江敏幸『おぱらばん』 青土社 1998年3月刊
第13回(2000年)星野智幸『目覚めよと人魚は歌う』 「新潮」 2000年4月号
第14回(2001年)青山真治『ユリイカ―EUREKA』 角川書店 2000年12月刊
第14回(2001年)中原昌也『あらゆる場所に花束が…』 「新潮」 2001年4月号
第15回(2002年)小野正嗣『にぎやかな湾に背負われた船』 「小説トリッパー」 2001年秋季号
第16回(2003年)舞城王太郎『阿修羅ガール』 新潮社 2003年1月刊
第17回(2004年)矢作俊彦『ららら科學の子』 文藝春秋 2003年9月刊
第18回(2005年)鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』 「新潮」 2005年2月号
第19回(2006年)古川日出男『LOVE』 祥伝社 2005年9月刊
第20回(2007年)佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』 新潮社 2007年3月刊

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第21回(2008年)田中慎弥『切れた鎖』 新潮社 2008年2月刊
第22回(2009年)前田司郎『夏の水の半魚人』 扶桑社 2009年2月刊
第23回(2010年)東浩紀 『クォンタム・ファミリーズ』 新潮社 2009年12月刊

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選考過程(新潮社HPより引用):
本賞は下記の規定により、文学の前途を拓く新鋭の作品一篇に授賞する。
一、選考の対象は、小説、評論、詩歌、戯曲とする。
一、四月一日より三月三十一日までに発表された作品を選考の対象とする。
一、選考委員の任期は四年とする。
発表誌は「新潮」とする。

posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 09:22| Comment(0) | ライトノベル新人賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月16日

フジテレビ・ノイタミナの新作アニメ『放浪息子』決定

フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」における
2011年1月からのアニメ新番組名2作品が発表されました。

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・『フラクタル』(アニメオリジナル作品。山本寛監督、岡田麿里脚本、東浩紀ストーリー原案)
・『放浪息子』 (原作:志村貴子の漫画『放浪息子』)
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アニメオリジナル作品『フラクタル』の主なスタッフ陣の代表作品としましては、
山本寛 …アニメ監督、作家。『らき☆すた』『かんなぎ』監督
岡田麿里…脚本家、作家。  『黒執事』『CANAAN』『とらドラ!』脚本
東浩紀 …作家、批評家。 処女小説『クォンタム・ファミリーズ』で純文学系文学賞・三島由紀夫賞受賞

今までにお薦めのアニメを数多く放送してきているので
今回も期待しています。

posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 00:21| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月14日

直木賞受賞・村山由佳の児童文学『約束』感想

ライトノベル出身作家・村山由佳の本。
正確には現在も一般文芸とライトノベル両方のレーベルで小説執筆をされています。

今回の本は、ページ半分をはまのゆかさんのイラストが占める半分絵本形式の短編小説です。

あらすじは、
僕らは祈った。4人の輝くような時間を取り戻したくて…。
昭和61年、10歳の少年たちに起こった一生忘れがたい“約束”をめぐる物語。
小学3年生初めてのクラス替えのとき主人公ワタルには、
生涯の友達、ヤンチャと、ノリオと、ハム太の3人の友達ができた。
家も近所だったから、僕らはいつでもつるんで遊んだ。いたずらをするのも叱られるのも一緒。
でも、4年生のときヤンチャが原因不明の病気で緊急入院したんだ。

感想としては、
友達の入院、死と向きあう難病モノの作品になります。
同じ設定なら、金城一紀の小説『レヴォリューション No.3』のが私は好みでした。
この‘ゾンビース’シリーズは秋重学により漫画化もされていますが、
(ゾンビーズ・シリーズとは、『レヴォリューションNO.3』、『フライ,ダディ,フライ』、『SPEED』の3作品)
原作よりも漫画版のほうが出来が良い稀有な例となっております。

作家自身が、映画『フライ,ダディ,フライ』の脚本を自ら担当した際、
漫画版を読みこみ空気感を近づけられるようにした。と後書きで述べております。
この「レヴォリューションNO.3」を読むなら、『マンガ版』もあわせてどうぞ!
映画は岡田准一、堤真一主演、成島出監督になります。

村山由佳の作品としては、
私はこの本より、「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズをお薦めします。
このシリーズには2種類の版があります。
挿絵ありのライトノベル版『おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (ジャンプジェイブックス)
挿絵なしの一般文芸版  『おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)

お好みで版をお選び下さい。内容に差異はありません。
売上としては、集英社文庫版のほうが良いみたいです。

勿論、「約束」も読まれて時間の無駄と感じる様な作品ではありませんよ。


約束

約束

  • 作者: 村山 由佳
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2001/07/05
  • メディア: 単行本






posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 11:01| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月11日

横溝正史ミステリ大賞受賞のライトノベル出身作家一覧

ライトノベルレーベルでデビューした作家が
活動の場を一般文芸小説に移籍・移動した人は昔からいますが、
一般的な評価を受けているのか。

気になりましたので、
世間的に評価の高い文学賞を受賞しているライトノベル出身作家をまとめてみました。

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<横溝正史ミステリ大賞受賞>旧・横溝正史賞
・現在0名。優秀賞受賞の実績はあり。
・白石かおる
   受賞作   『僕と『彼女』の首なし死体』(優秀賞)
   デビュー作 『上を向こうよ―格闘少女スズ (角川スニーカー文庫)

※横溝正史の作品もライトノベルレーベルで刊行されています。
 『怪獣男爵』『夜光怪人』『蝋面博士』『まぼろしの怪人』『真珠塔・獣人魔島』『幽霊鉄仮面』『青髪鬼
 計7冊。すべて角川スニーカー文庫刊行

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この記事は、『ライトノベル出身作家の芥川賞直木賞受賞の系譜━冲方丁がこれに続くか?』に
“横溝正史ミステリ大賞”を加筆したことを報告する文章です。

これにより、纏めたのは
 “芥川賞”“直木賞”“三島賞”“山本周五郎賞”
 “本屋大賞”“大学読書人大賞”“乱歩賞”‘横溝正史ミステリ大賞’
の計8賞になります。

posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 10:04| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月08日

中国人作家・郭敬明のライトノベル『悲しみは逆流して河になる』感想

中国史上最速で100万部突破した小説『悲しみは逆流して河になる』
作家は「80後」(80年代生まれ)を代表する郭敬明(グォジンミン)。

あらすじ・登場人物紹介は、
斉銘 …主人公。容姿端麗、全国数学コンクールで優勝する頭脳明晰、武道にも秀でる。
    中等部から現在、高校一年生まで毎年上級生下級生を問わず告白の嵐。
昜遥 …斉銘の家の隣に住む幼馴染み。高校へも毎日一緒に登校していて、ランチも一緒。
    同級生の李哲と付き合っている。
林華鳳…昜遥の母親。(昜遥いわく)頭のおかしい人。
    夫と別れてから、昜遥の学費の為生活費の為、体を売る。
斉銘父…元国営企業勤務。四年前退職し、実業家へ転身。現在は大手レストランの経営者。
    二百万元の新居を最近購入する。
斉銘母…教師。新居への夏の引越し明け渡しを心待ちにしている。
    何を話してても、話をそこにもっていくので主婦ネットワークでは裏で嫌われている。

昜遥は生理が遅れていることに気づく。
口に出せない恐れに拉がれ塞ぎ込んでいるところを、斉銘が気にかける。
「買い物、頼まれてくれる。妊娠検査薬」
斉銘は昜遥の為、隣町まで自転車で買いにいく。
昜遥は付き合っている李哲に子供が出来たことを告げにいく。

感想としては、
久しぶりに「中学生日記」を観た様な感じでした。
作中登場人物たちの視点に立ったポエムが多く、矢沢あいの『NANA』の様な印象を受けました。
しかしながら、ケータイ小説のメイ『赤い糸』より明らかに文章力は優れていると思います。
私は、林華鳳が一番人間味が滲み出ていて好きです。

実はこの小説、講談社から「2008年秋、講談社BOX版、ハードカバー版同時刊行予定!」と
告知されてから、2010年9月現在に至るも書籍化されておらず、
日本国内では、ライトノベル文芸誌『ファウスト』に掲載されたのみとなっております。

印税のロイヤリティーなど諸契約の合意に至らなかったのでしょうか。
あるいは、付属のアンケート葉書の人気投票集計で採算ベースに立たないと判断されたのか。

このライトノベル誌に掲載されている他の代表的な作家、作品は以下の通り。
作家名  作品名  イラストレーター
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佐藤友哉『青酸クリームソーダ〈鏡家サーガ〉入門編 (講談社ノベルス)』 笹井一個
筒井康隆『ビアンカ・オーバースタディ』 いとうのいぢ
上遠野浩平『オルガンのバランス』 ウエダバジメ
西尾維新『新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)』 西村キヌ
竜騎士07『[同人ゲーム]うみねこのなく頃に』(ロングインタビュー)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

余談ですが、この著者は
文芸雑誌「最小説」の編集長も自ら務め、米経済誌「Forbes」の全中国優秀経営者賞を受賞
など実業家としても活躍されています。
著者紹介、若者支持の強いあたり日本の‘山田悠介’さんの立位置の作家かと思われます。


ファウスト Vol.7 (2008 SUMMER) (7) (講談社MOOK)

ファウスト Vol.7 (2008 SUMMER) (7) (講談社MOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/08/08
  • メディア: ムック




posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 01:43| Comment(0) | ライトノベル書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月04日

芥川賞受賞作家歴代リスト【文学賞】

純文学系文学賞「芥川龍之介賞」の
受賞作家作品一覧─

主催   :日本文学振興会(文藝春秋の外郭団体的位置づけの財団法人)
選考委員:池澤夏樹・石原慎太郎・小川洋子・川上弘美・黒井千次
      高樹のぶ子・宮本輝・村上龍・山田詠美の9名(2010年8月現在)
賞金   :正賞は時計、副賞は100万円

上半期下半期2回実施。Eは上半期(8月)、Lは下半期(2月)
 <受賞作品が多いため、直近12年間の歴代作家リスト>
回(受賞年) 受賞者 受賞作品 掲載誌
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119(1998E) 花村萬月『ゲルマニウムの夜』 文學界
119(1998E) 藤沢周 『ブエノスアイレス午前零時』 文藝 
120(1998L) 平野啓一郎『日蝕』 新潮
121(1999E) なし   『なし』 なし
122(1999L) 玄月   『蔭の棲みか』 文學界
122(1999L) 藤野千夜『夏の約束』 群像
123(2000E) 町田康 『きれぎれ』 文學界
123(2000E) 松浦寿輝『花腐し』 群像
124(2000L) 青来有一『聖水』 文學界
124(2000L) 堀江敏幸『熊の敷石』 群像

-----------------------------------------------------------------------------

125(2001E) 玄侑宗久『中陰の花』 文學界
126(2001L) 長嶋有 『猛スピードで母は』 文學界
127(2002E) 吉田修一『パーク・ライフ』 文學界
128(2002L) 大道珠貴『しょっぱいドライブ』 文學界
129(2003E) 吉村萬壱『ハリガネムシ』 文學界
130(2003L) 金原ひとみ『蛇にピアス』 すばる
130(2003L) 綿矢りさ『蹴りたい背中』 文藝
131(2004E) モブ・ノリオ『介護入門』 文學界
132(2004L) 阿部和重『グランド・フィナーレ』 群像
133(2005E) 中村文則『土の中の子供』 新潮

-----------------------------------------------------------------------------

134(2005L) 絲山秋子『沖で待つ』 文學界
135(2006E) 伊藤たかみ『八月の路上に捨てる』 文學界
136(2006L) 青山七恵『ひとり日和』 文藝
137(2007E) 諏訪哲史『アサッテの人』 群像
138(2007L) 川上未映子『乳と卵』 文學界
139(2008E) 楊逸   『時が滲む朝』 文學界
140(2008L) 津村記久子『ポトスライムの舟』 群像
141(2009E) 磯崎憲一郎『終の住処』 新潮
142(2009L) なし   『なし』 なし
143(2010E) 赤染晶子『乙女の密告』 新潮

-----------------------------------------------------------------------------
選考過程(日本文学振興会HPより引用):
故芥川龍之介の文業を記念し、
日本文学に新風を送る作品を著した有為の“新人”を選出し、記念品及び賞金を贈る。
そして、直木三十五賞と共にその贈呈式及び披露を行う。
対象は雑誌に発表された純文学作品(原則として200枚以下の短編)。1月号〜6月号を上半期、7月号〜12月号を下半期とする。
日本文学振興会による予備選考を経て、1月及び7月に選考委員会を開き、
その結果は、「文藝春秋」9月号及び翌3月号に場を借りて発表される。

posted by 七草〔図書館戦争、面白い〕 at 09:36| Comment(0) | ライトノベル新人賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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